新任評価者に向けた評価者オンボーディングと評価者トレーニングを開始しました
2024.08.20こんにちわ。組織開発 がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
新任の評価者にとって、始めての評価者としての活動は何をどのようにしたらよいか分からず、不安を感じやすい場面です。
そこで、昨年度の途中から新任の評価者の皆さんへのサポートを強化すべく、新任向けの評価者オンボーディングと評価者トレーニングを人材育成室と共同で整備し、正式運用に向けて試験運用をしていました。今年度は正式運用に入り、新任の評価者に対して順次評価者オンボーディングを実施しはじめました。
この記事は、人事評価制度における新任向けの評価者オンボーディングと評価者トレーニングについてまとめます。
新任向けの評価者オンボーディング
新任向けの評価者オンボーディングでは、新たに評価者として就任したばかりのマネージャーに対して以下のような取り組みに関して各項目の概要を説明することで、評価期間の全体として必要なことを大枠で把握してもらいます。
実際に説明している項目としては以下のようなものです。
説明内容を概要だけにとどめている理由としては、各項目の詳細を評価期間のはじめに詰め込み過ぎても消化しきれず、いざ取り組む頃には忘れていることになりかねないためです。
新任向けの評価者トレーニング
評価者トレーニングは、自習型で各自が任意のタイミングで学べるコンテンツとして用意しました。コンテンツは「評価活動の準備」「目標設定の支援」・・・「フィードバック面談」など評価者オンボーディングで紹介した要素と同じ単位でまとめてありますが、評価者トレーニングにおいては評価者オンボーディングよりも詳細な情報を提供しています。トレーニング内容はドキュメント形式の知識編とロールプレイをまとめた動画コンテンツ編を提供しています。動画コンテンツは人材育成室が作成してくれました。
各コンテンツは実際の評価活動で実践する時期の直前に学習することを推奨しています。必要になったときに学習するのが一番意欲を持って取り組めるでしょうし、忘れないうちに実践をすることになるので学習効果も高くなります。
また、各コンテンツの学習および評価活動での実践後のアフターケアとして質疑応答の時間を用意しています。各自のうまくいった部分、うまくいかなかった部分をふりかえり、各マネージャーの今後の評価活動の改善につなげてもらうための場です。
ここで用意した評価者トレーニングのコンテンツは昨年度に新任の評価者の方々をサポートする中で、新任の皆さんとのやりとりを通して作成しました。昨年度の新任の皆さん、ご協力ありがとうございます。
評価者トレーニングはあくまで標準的なケース
評価者トレーニングを提供したからといって評価の活動がすべて円滑にいくかといったらそうは限りません。座学と実践は異なりますし、トレーニングの内容はあくまで標準的なケースであり、実際に発生しうる評価活動のすべての課題を網羅しているわけではありません。
目標設定から始まり期中の支援を経て期末の評価やフィードバック面談に至るまでの課題は多様です。担当するメンバーのグレード、得意なこと、不得意なこと、パーソナリティ、目標の活用に関する習熟度、マネージャーとの関係性など多様な条件によってうまくいくかどうかは変化しますし、つまずく場合にどこでつまづくかについてもバラバラです。ある年度はぶつからなかった課題に別の年度にぶつかることもあります。
標準的なケース以外も含めた課題への対策としては3つあり
- 個別に相談をしてもらう
- 上司や人事に相談するのが苦手な方へのサポートまでは行き届いていない状態です
- 評価期間ごとに公開でのふりかえりを実施し、フィードバックを得ている。ここで開示してくれた課題については、翌年度の運用改善の対象としている
- 個別に相談をしてくれた内容が頻出ケースと判断できる場合は、他のマネージャーにも対策を共有すべく文書化して共有している
などを実施しています。また、長い目でみると既存の評価者のみなさんの習熟度が上がり、ジュニアな評価者の支援をできる人が増えるほど、周囲からのサポートが得やすくなり、相談を通して評価活動の悩みが解決する範囲が広がっていくはずです。
まとめ
人事評価制度における新任向けの評価者オンボーディングと評価者トレーニングについてまとめました。
この2つの取組みは人材育成室と共同で実施したもののため、改めて人材育成室の豊崎さん、korinさんありがとうございました！
